Goldscheider 洗濯場のシンデレラ
1845 年にボヘミアの Pilsen に生まれた Friedrich Goldscheider は、それまでタイルや日常陶器を製作していた父親が1865
年に亡くなったのを契機に、その工房を兄弟と共に継ぎました。
1878年 33歳になっていたFriedrich はより自由な創作活動を求めてウィーンに移住しました。
芸術指向の強かった Friedrich は日常陶器の製作から、当時の装飾芸術世界に流行り始めていた
Olientalism に傾倒したより芸術性の高い彫塑作品や彫刻作品を製作し始めました。やがて Friedrich
の作品はウイーンはもとよりパリやベルリンでも販売されるようになり、そのエキゾティックな作風は大きな評価を得ることになりました。
1885 年になると Friedrich はWipplingerstrasse 39 Vienna に新たな工房を開設し、Strasser ・Leveque
Carrier-Belleuse ・ Cherc ・Thiele ・Haniroff
など後のアールヌーヴォー黄金期を形成する多くの優れた彫刻家や陶芸作家達を雇い入れます。
上の作品もそうした作家の一人が製作したもので、物語の世界のひとコマを秀逸に切り取ったものです。
上の写真には 薔薇 (花と葉) のポプリを入れています。
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